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うなぎ計画
「レンジャーレンジャー怪人兄弟誕生秘話」
あの兄弟のメイクですが、アンケートの中に
「メイクさんすごい!」なんてコメントを見かけましたが
メイクさんなんて居ませんよ。
アレは僕の作です。弟も最後は自分で塗ってました。
怪人兄弟に関しての設定はほぼ僕のイメージで作ったんです。
特にメイクに関しての質問が多かったので、今日は
お兄ちゃん誕生秘話をこっそり教えます。
まず、なんであんな化粧にしたのかというと
丁度公演1ヶ月に舞台を観に行ったんです。
以前から興味があったものの、なかなか食指が動かず、
そのままにしていた
「白塗り劇団の舞台」
何かの雑誌かTVで見かけた事ありませんか。
全身白で塗り固めた人間がどの流派にも結びつかないような
舞踏を繰り広げ、とんでもなく膨大な情報を含み、大部分が意味不明と
取られる言葉を間髪入れず観客に叩き込む。
このジャンルに関してのコメントを始めると
話が別次元に逸れてしまうのでまた次の機会に。
とにかく、この舞台のインパクトが凄かったワケです。
せっかく自分は次の舞台で「怪しい人」を演じるのだから
この経験を利用しない手はない。
これか。
と、おかげで悩んでいた役作りに足りなかった要素が
ジグソーパズルのピースが一つはまっていくように
次々とアイデアが溢れる溢れる。
まず浮かんだのが登場シーン。
丁度、設定上では
怪人兄弟の登場シーンはクサイ芝居をしながら登場→唄というのが
用意されていたのだが、ここの台本を勝手に書き直す事にした。
しかし脚本、演出との相談一切ナシである。
適当な打診をして止められるより、とりあえず実物を見せて
反応を見るという姑息な手段である。
まず、この登場シーンで白塗り劇団の舞台のイメージを再現する事で
怪しさ不可解理不尽さを全面に押し出す事にしてみた。
前述した舞台は、西洋寄りの雰囲気だったのだが
自身、髷物劇団所属という事もあり、その舞台を再現といっても
少し日本風にアレンジ。まんま再現よりも冒涜に近いデフォルメを
する事でお客さんに理解し易いようなものに仕上げる。
完全オリジナルの幻想話を聞かされるより、親しみ易いモチーフを取り入れよう。
おとぎ話…桃太郎。
桃太郎は唄もあるくらいだから、桃太郎の唄を
わざと遠回しに長ったらしく、いかにもそれっぽい単語の羅列で説明しよう。
そこで唄が入って、このシーンの最大のポイントである紙袋に入れたお菓子をお客さんに配る。
町内の盆踊り大会。終わりの時間になると
知らないオッサンにお菓子を無理矢理握らされるのだ。
仮にいらないと言っても無理矢理握らされる。
お菓子は嬉しいのだが、迫ってくるオッサンのイメージが強烈で
妙な感覚に襲われた小学生の夏。
そして、思いつきだけで作った「タッチ」の1シーンパクリ。
ここも脚本を無許可で書いてみたのだが、これが一番評判が良かった。
これも実は緻密なパーツの組み合わせで初めて成り立ったものだ。
先程と登場シーンと同じ事の繰り返しでは、流石にもう飽きる。
最初にアングラっぽいものを持ってきたのなら、
次は違うジャンルで切り込もうか。
…アニメの1シーン。→1分そこそこで解る。→タッチ。
とりあえず、簡単に書けるから
ひとまず稽古場で見せて、後の反応を伺ってから違うアニメにしようかとも
思っていたのだが、一発目でOKが出てそのまま本番でやる事に。
あのシーンは3人居ないと成立せず、基本的にコンビである怪人兄弟だと難しいのだが
「意味も判らず連れて来られた3人目」が鍵である。
見た目的に新鮮な上、寝て起きて帰って行くだけ。
演技も何もさせない。決め手は起きあがるタイミング。
タッチの曲の前奏が始まり、唄の準備をする兄弟、それに冷ややかな視線を送る敵幹部、
その中を別空間で置き上がって帰っていく。
ハイ歌い始めますよというタイミングで、4人目の上司のツッコミが入る。
この辺は一番使い古されている吉本、ドリフ式なのだが
付加要素が全て絡んで、コンビ芸の限界を超えられた。
そこでお客さんの中で怪人兄弟のキャラクター像を作り上げる事が出来たのではないだろうか。
そして、前フリが長くなりましたがメイク。
自作と言っても、まんまオリジナルというワケではなく
元ネタがしっかりあります。
「源平討魔伝」というアーケードゲームがあるんです。



関連サイト
白塗り、怪人、日本のキーワードから、真っ先に浮かんだのがコレですね。
未だにその手のマニアから愛され続けている名作ゲームのひとつ。
いつかこの世界観を再現したものがやりたいという願いから
あのメイクが出来上がったようなもんです。
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