PILAVACHAP LIVE 2004にお越し頂いた皆様
誠にありがとうございました。
主催者に代わりまして、お礼を申し上げます。
我々「いと、まほろば」の演目も概ね好評だったと、
関係者からは聞かされるのですが
実際の所、どうだったかわかりません。
というより、僕の作る演技・作品群は「趣味」の集合体です。
僕の創作物は全て何らかの「趣味」を記号・パーツ化して
それを組み合わせて成り立ってます。
という事は、僕の生活レベルの要素がかなり起因しているので
一瞬、意味がわからない表現も多々あったりするワケです。
新規に見て貰えるお客さんには「異質」なものとして。
いつも見てくれる人には「アイツまたやってるよ」という内輪的な共通認識。
悪役=白塗りの定説化。
裏設定としては、過去に「レンジャーレンジャー」(うなぎ計画)で既に
自ら演じる怪人役として、白塗りニンゲンを用いたのがきっかけです。
しかし、同じ白塗りでも体を纏っているものが違う。
レンジャーレンジャーと今回の白塗りの違いは
「出世して、中間管理職になったケース」です。
で、それを取り巻く「ちゃんと出来ない」人達。
そもそも、悪の組織の概念とは何だろうという深いテーマだったりします。
会場を占拠しようとする悪の秘密結社も
悪を阻止する正義のヒーローも、自分の事がなんだか良く判ってないです。
でも、こういった対立構造は色々な生活レベルのケースに当てはめると、
意外に似通ったりする事もあったりするもんです。
変な仕事場って、こんな感じだよなあとか。
目的を見失うと、組織ってこんな感じになるなあとか。
一見複雑そうに見えるけど、ちょっと視点を変えて見ると、
意外とシンプルな問題だったり。
そんな人間関係を記号化すると、あんなやり取りの連続だったりするような気がします。
主役である正義のヒーローはヒーローっぽくないです。
服装は、外に出る時も部屋着、下手すると寝巻レベルです。
多分コイツは家でも同じ格好です。
そして申し訳程度に付いたお面とマント(ゴミ袋)
素足にサンダル。ちょっと自販機にジュースでも買いに出るようなテンションで
戦いの場に現れるといったグダグダな感じ。
マシンに乗って現れるんですが、マシンと言っても、段ボール箱に色を塗って穴を空けて
本人がマシンと思い込んで、初めて成立するのですが
何の説明もナシに出てこられても、見ている人にはサッパリ意味が判りません。
乗ってないし。
悪の組織も大変です。TVシリーズでは毎回、凶悪怪人を用意しているワケですが
実際考えると大変です。一回しか出ない人を職員として雇うワケには行かないので
必然的に日雇いアルバイトを使うしかありません。
やはり悪の組織なので、悪い人を雇うのは当然ですが
悪い人をストックしておく人材派遣会社でも無い限り、
悪い人なんてのはそう簡単には見つかりません。
悪くない人にも、悪い事をさせないとやっていけないワケですが、
そもそも「悪い事」の概念を理解させる為のマニュアルでもない限り、
悪の心を植え付けるのは大変な労力だったりします。
悪の組織は大変です。
お互いに目的を失った対立組織は
戦いを成立させるために
共同作業に入っていくワケです。
そして、最後は浜田省吾を大合唱。
結局コレがやりたかったんだなという。オチたのかオチてないかは、
各自の判断に委ねます。
そんな趣味の世界。
自身の趣味の世界のみで作品を作るのは怖い事です。
とりあえずは、せっかく自分の作品を世に出すのだから
ある程度の説得力や「作品性」を重視するあまり
自分の本当にしたいと思っている表現とは違った方向にズレて行くのは基本です。
それを何とかするのは、ちゃんとした作家です。
それとは逆に、整合性やまとまった物を作る作業ではなく
本当に自分の中で生まれた物をそのまま綴って出すという事は
結果的に観客に自分の陰部を見せるようなものです。
僕のはコレです。どうですか、お客さん。
と陰部を晒すワケです
顔ではなく陰部です。
陰部を見せた評価を求めるようなものだったりします。
後はもうYES/NOの選択しかないという。
これは恥ずかしい。
もし、これが否定されれば人として僕の持っている要素が全て
否定される事になってしまうという怖さ。
もし、アレを見て幻滅したという方。
今後は、もうちょっと違った世界を作る事もあります。
しっかりした話も作るかもしれません。
もっと判りやすい娯楽作品を作るかもしれません。
でもごめんなさい。今回のアレは僕の陰部です。
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